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アメリカで治験バイトしてみた!高額報酬?危険性?身体に問題はないのか?

 気になられている方も少なからず居るとは思いますが、「治験」とは一体何か?

ネットや友達同士のなかでいろいろな知識や噂を聞いたことがあるという方もいるでしょう。一般的には、病院で使われてる薬や新薬の試薬、そして一番の利点は短期間で高報酬が得れること。しかし世間の声は「まだ誰も試したことのない新薬を投与されたり、それによって死に至る場合もある」などあまり良い噂を聞きません。

そこで今回は「治験は本当の所どうなの?」ということについてインタビューをしてみました。

今回インタビューをしたのは岩崎孝介さん(21)学生

今回の治験内容

・治験をしたのは今回で4回目

・治験薬品:ハーセプチン(Herceptin) ガンの薬品

・治験期間:11月27日〜12月2日(5泊6日と通院7回)

・報酬額:$2090

治験対象者

・満18歳〜55歳までの健康な日本人であれば誰でも可。

治験とは?

既にご存知の方もいると思いますが、治験とは、開発された新薬を実際の患者に投与される前に、健康な方(今回は健康な日本人限定)で試薬をし、異常や副作用がないか最終検査を行うものが治験です。

ちなみに僕が今回行った治験の薬品は、元々使用していたハーセプチンというガンの薬をジェネリック薬品として医薬品協会に登録をするために治験者が必要だったということなので、今回は新薬を投与したわけではありませんでした。

どうして治験を受けようと思ったのか?

最初は5泊6日で$2090もらえると聞いて治験をやってみようと思いました。正直、治験をする前は本当にその短期間でそれだけの報酬がもらえるとは思っていなくむしろ疑っていました。笑

どこで今回の治験を知ったの?また申込方法は?

今回の治験を知ったきっかけはインターネットサイトで広告でした。直接その病院のサイトに行くと申込ページがあったので、そこからスクリーニング(予備検査)の予約をしました。申込はこれと言って難しいことはありませんでした。

スクリーニング(予備検査)では何をするの?

まず予約日に病院へ行くと、必要書類に記入し同意書も一緒に書かされます。内容は、個人情報記入欄、今回治験する薬品の紹介と治験内容、治験報酬料の内容等が書かれていました。個人情報の確認として、ID(パスポート、運転免許証など)が必要です。それ以外には特に何も必要ありませんでした。

*個人情報欄には、薬品を登録する際に今回の治験内容・個人情報など全ての情報がほかの病院期間に引き継がれ、10年間データベースとして情報が残るということ。

*治験報酬額は、途中で治験を何らかの理由で中断しなければならなくなっても、その分までの報酬はもらえるということ。また合計報酬額も記載されている。

*治験内容に関しては、薬の副作用について一覧。(これまでにあった副作用の内容。この副作用一覧には、かなりひどい症状も書いてありますが、実際にその薬品を投与して起こった副作用ではないものも書かれています。病院側は1人でもそういう症状が出た場合副作用一覧に記入しないといけないそうです。)また治験を行っている時又は治験終了後何らかの副作用や症状が悪化した場合でも専門の係つけ医が居るということ。(診察はもちろん無償)

また書類も窓口の係員もすべて日本語対応なので、英語に心配することはありませんでした。もちろん医師や看護師はアメリカ人なので英語ですが常に日本人の通訳の方が付き添ってくれるので安心でした。

必要書類に記入・同意後、予備検査開始。

今回僕が受けた予備検査は至って簡単で、

・血液検査

・尿検査

・心電図

・問診(過去の病気・手術)

普通の健康診断でするような検査でした。一通り待ち時間も含めて約2時間弱かかりました。病院は早朝からやっているようなので、早朝に行けば1時間ほどで終わる方もいるようです。

またこの診断も無料なので、自分の体が健康かどうかの再確認としても良い機会でした。

このスクリーニングの結果は1週間以内で通知されます。今回は3日ほどで通知されました。

*この検査で落ちる方も少数居るようです。特に強めのアレルギーをお持ちの方は検査に落ちる場合があるそうです。

では実際に治験では何をするのか?

スクリーニング(予備検査)に合格すれば、いよいよ治験本番です。

1日目 朝6時に病院へ行き、早速ベッドに寝かされ薬の投与(点滴)をされました。

1時間ほど点滴を行いその日は投与のみで終わりました。(薬の投与は1日目のみでした)

2日目以降は毎朝1回の採血・尿検査を行います。(毎朝1日1回のみ)

治験が開始すると、病院から一切外出してはいけないので、退屈で仕方ありませんでした。笑

もちろん病院の中はWi-Fiが通っているので、携帯電話やパソコンを使用してもOKです。しかし毎朝1回の採血・尿検査だけなので、とにかく暇でした。笑

治験後にしなければならない事や、症状が悪化したりしなかったの?

僕の治験の場合は、7回のフォローアップ(通院)をしなければなりませんでした。

通院は基本的に1週間に1回行かなければなりません。僕は毎週木曜日に通院を予約し7回通いました。フォローアップの検査は、採血と尿検査のみで、毎回の検査は1時間もかかりませんでした。

体は特に問題なくこれまでと変わりありません。というか、もし体に異常があったらこのインタビュー断っていました。笑

そもそも、今回僕が投与した薬は以前からずっと使われてきた薬品で、ジェネリック登録の為に行われた治験だったので、新薬に比べて過去の情報や副作用の情報なども他の薬に比べて多かったので、そこまで心配する必要がなかったということです。

なので報酬額も一見、高額報酬に聞こえますが新薬の投与に比べるとそこまでだと思います。

(治験内容によっては$4000を超えるようなものもあるらしいので)

治験は連続して受ける事はできるの?

基本的に毎回2〜3ヶ月間あければ再度治験を受ける事ができます。

治験に年齢制限はあるの?

基本的には18歳〜55歳の健康な日本人であれば誰でも受けれると思います。(治験の種類によっても変わると思いますが)

ちなみに今回の治験の報酬をどのように使いましたか?

その月のアパート代と、車が故障していたので、その修理代に使いました。後は貯金して次のアパート代などに使って行こうと思っています。

今回治験を受けてみて他に何か思った事はありますか?

*治験を受ける病院にもよる*

今回治験を受けた病院がかなり良いところだったという事。前に一度ほかの病院で受けた事がありましたが、医師や看護師の対応が悪かったり、病室も大広間に雑魚寝で寝かされるという事もありました。また食事もジャンクフードなどで済まされたりします。

今回の病院は、医師や看護師の態度もかなり良く、また病室も1〜2人部屋なので気楽に過ごす事ができました。食事も自分の好きなものを要求する事ができます。例えば、日本食が食べたかったら(寿司)や、中華が良ければ(パンダエクスプレス)など。もちろん高級なものではないですが、ずっとジャンクフードというよりも遥かに良かったです。

*報酬の受け取り方*

報酬は一気に全額もらう訳ではありません。まず入院中は5泊6日間耐えれば、$250/日×5泊で$1250の小切手を退院時にもらいます。(もし途中で中断しなければいけない方は$250×入院した日付分もらえます)

そしてフォローアップで毎回$120を小切手でもらえます。全部のフォローアップに行けば$120×7回で$840が受け取れ、合計$2090を報酬額として貰えます。

*もちろん治験内容や病院独自の制度によって報酬額や受取方は変わってくると思います。

*オススメしない方*

・病院が嫌いな人。ずっと病院で待機しなければならないので、病院が苦手という方にはあまりお勧めできません。また採血が苦手な方も多いと思います。採血は毎朝一回とフォローアップに毎回の最低でも計13回は採血を行いました。

・プライバシーを気にする人。一人部屋もありますが、選ぶ事ができないので、2人部屋になることもあります。なので基本的にプライバシーは無いと思っておいた方が良いです。

・外出が大好きな人。治験中は病院からの外出は厳禁なので外に出るのが好きな人や、1日一回は外に出ないと体調が悪くないという人は止めておいた方がいいでしょう。

治験の種類には何があるの?

今回僕が受けたのは、ガンの薬品で投与方法は点滴でした。しかし他にも粉薬や錠剤のものもあります。他にも治験の種類としては、音楽を聞くだけの治験や、塗り薬を塗るだけの治験などたくさんの種類があります。

また治験は常に人が足りていません。新薬が増えればその分治験も増えますし、新薬のみならず最近ではジェネリック医薬品を使用する病院も増えてきています。その度に治験者や必要になってきます。

最後にまた治験をしようと思いますか?

時間に余裕ががあれば2ヶ月後にまた治験をしたいと思っています。

というのは、治験の大変な所は、時間に縛られるということです。高報酬の治験は最低でも4〜5泊病院で泊まらないといけません。また通院も一週間に一度だけですが、僕が今回行った病院がアナハイムにあり、家から少し遠いので、時間を費やされるという事です。

個人的には、病院に居ることや薬品の投与されることにストレスや不安を感じないので、時間を縛られないのであればずっとやっていきたいと思います。

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